●椎名誠『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』
本の雑誌社 365p 1981年
雑誌についてとにかくいろんなことを言いたい
「本の雑誌」編集長、椎名誠が世の雑誌を斬って斬って斬りまくる!
かつて本という存在が娯楽の対象であり、世間を強く引っ張っていたという過去が、直球的な文からひしひしと伝わってくる。
趣味としての雑誌、仕事としての雑誌…サラリーマンとして働く傍らで雑誌を作ることに情熱を捧げていた著者の、雑誌観が詰まった一冊。
“活字とインキの大サーカス”とはよく言ったものだ。
超常小説、各種雑誌評、実験、他誌編集長との対談を経て浮かび上がるのは、活字というメディアに対する著者の“愛”である。
関連書籍:本の雑誌血風録
6493p/42195p