●椎名誠『新宿熱風どかどか団』
朝日新聞社/301p
椎名誠の自伝的小説。
時系列的には『本の雑誌血風録』に続く作品であり、著者が物書きとして軌道に乗ってきた頃の話が綴られている。
ストレートで分かりやすい文体。
力強い著者の生き様に憧れる。
『哀愁の街に霧が降るのだ』『新橋烏森口青春編』『銀座のカラス』『本の雑誌血風録』という流れで続く一連の作品群、とあとがきに書かれているが、これに『麦の道』『黄金時代』を加えれば椎名誠の半生を一通り垣間見ることが出来るだろう。
23310p/42195p